ネットショッピングの際にレビューを参考にする機会がありますが、そのレビューが恣意的に操作されている事が問題視されています。中国系の商品で比較的多くみられますが、あからさまなサクラと思われるレビューがかなりの数で投稿され、その内容は殆どが星5で評価されています。中には実際に商品を使用していないのに最高の評価をする投稿者もいるらしく、歪められたレビューを見て商品を購入した人が多くいるのも間違いないでしょう。
サクラレビューはフェイスブック上で募集されていて、レビューへの書き込みを募るサイトが普通にいくつも存在しております。よい評価をした見返りにその商品を無料にするという、ルールを無視した卑劣な行いが公然とまかり通っており、無料につられてそれに乗っかる消費者が存在する事も現実的にある事実です。サクラチェッカーと言うサイトがありますが、商品がサクラレビューに侵されていないかチェックが出来るシステムになっています。商品を買う前にチェックをして問題ないかどうかを判断してから購入する知恵も持っておきたいものです。
Amazonサイトにおけるサクラレビューが特に問題視されておりますが、そんな中サクラレビュー対策にいよいよ動き出した様です。仕組みは、出品者が早期にレビューを投稿した購入者にその対価を支払うと言ったもので、購入者にとてってはルールに反することなくレビューを書くだけで対価が得られるお得なシステムです。出品者が特にレビュー数を伸ばしたい商品を自由に選択できるのですべての商品が対象と言う訳ではありませんので注意が必要です。レビューは宣伝広告の意味合いが強いので費用をかけてレビューを増加させる考えは理にかなっている様に見えますが、必ずしもいい評価が投稿されるとは限りません。悪い評価を付ける方もいますのでかけた費用が逆効果になる可能性もあります。せっかく費用をかけたのにと残念がるかもしれませんが、それがレビュー本来の機能であり姿であります。
今回の取り組みは根本的な問題解決にはならないと思いますし、レビューの存在価値がある以上、その仕組みが生じさせる悪は法的な罰がない限り永遠に続くのではないでしょうか。お金でレビューを買う考え方はサクラレビューと同じでその費用をAmazonが取り込もうとした施策ともとらえる事が出来ます。